個人事業主の青色申告65万【預金出納帳】の書き方・見本
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預金出納長は【事業で使用している預金通帳】の流れを記帳するものです。基本的には、銀行通帳を見ながら記載すればOKですが、より詳しい記帳方法を実際の例を元にまとめてみました。
photo by Guwashi999
預金出納帳をつける準備
会計ソフト【やよいの青色申告】を例にして預金出納帳の付け方を解説していきます。
【取引】欄の中から【預金出納帳】をクリックします。
預金出納帳の入力画面になりました。まだ何も入力していないのでこの状態です。
もし、事業用で使ってる銀行口座が複数ある場合は勘定科目【普通預金】の補助科目を事前に設定しておく必要があります。この時点では、私用・事業用と明確に口座を分けれている方はかなり稀なはず。
クリーンな事業展開を証明するためにも(税務署に)後々しっかり分けた方が良いと思いますが、現時点では、混ざっていても帳簿に記帳する事は可能です。
普通預金の補助科目設定方法については、〔フリーランス個人事業主の青色申告で使った【勘定科目】一覧〕 記事の冒頭で解説しています。
通帳の繰り越し金額を設定する
冒頭でお話したとおり、銀行口座と預金出納長の数字は、一致しておかなくてはなりません。当然、銀行口座残高が0円スタートというよりは、予め私用で使っていた時の残高からスタートするはず。(記帳スタート時は開業日です。念のため。)
ですので、このスタート時点の残高を預金出納長の【繰越残高】に設定して記帳できるように準備します。以下、その手順です。
【導入】欄の中の【科目残高入力】をクリックします。
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上のような画面になるので勘定科目の【普通預金】を選択しページ下部に補助科目である各銀行名を表示させます。(※事前に、各銀行の補助科目設定を行う必要があります。)
後は、当該銀行の開業前の残高を【前期繰越残高】に直接記入します。
例えば、僕の場合だと3月1日に開業しました。そして3月1日時点での『りそな銀行』の残高が表示の484276円です。(なんとも中途半端な数字ですが、多くの人がこんな感じになるはず・・・)
入力が完了したら、預金出納長を開いてみて、繰越残高が反映されてるか確認します。
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上部の補助勘定科目を設定した『りそな銀行』に変更します。表示されたページ右上の【繰越金額】を見てみると…確かに入力された金額が反映されていました。
これで、スタート時点の預金出納帳と銀行口座の情報が一致して、記帳できる状態にできました。登録している全ての銀行について同様の操作を行い、預金出納帳と通帳を一致させておきましょう。
預金通帳の記帳例
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実際に開業月の預金出納長を引っ張ってきました。
3月5日のやりとり
銀行通帳では『支払』 となっているだけですが、帳簿上では、事業用の資金として3万円引き出した事にしています。入力項目は4か所。
- 日付 : 通帳どおりに記載
- 相手勘定科目 : 事業で使う現金は【現金】を選択します。
- 適用 : これは引き出し と手入力。
- 引き出し金額 : 通帳の支払いどおりに記載。
さて、この引き出した現金はどこにいったのでしょうか?勘定科目【現金】は、業務上の現金として扱われます。つまり・・・現金出納帳に、移動しているという事です。
実際に、現金出納帳を見てみると↓
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勘定科目【普通預金】の補助科目【りそな銀行】にて、適用【引出し】処理で収入金額30000円となり、いわゆる【事業用の財布】に30000円が追加された事になっています。
今回は、預金出納帳に入力した事で、自動的に現金出納帳にも内容が反映されています。預金出納帳目線なら3万円を引き出した事になり、現金出納帳目線なら3万円の収入が入った事になっています。
これが複式帳簿の特徴で、それぞれの帳簿の内容が影響し合っている事がよく分かりますね。
3月24日のやりとり
銀行通帳上では、支払の項目になっています。これは、電気代の引き落としでした。ですので、入力する項目は4つで以下のとおり。
- 日付 : 通帳どおりに記載
- 相手勘定科目 : 電気代は勘定科目 水道光熱費です。
- 適用 : 電気代である旨を記載します。
- 引き出し金額 : 通帳の支払いどおりに記載。
これだけです。
3月26日のやりとり
ここも基本の付け方は同じです。携帯電話代の勘定科目は【通信費】となります。通信費は、他にもネット代金やサーバー代金と分けられつつ後々、私用と仕事用のとを按分する必要があります。(これは自宅兼 事務所になってる僕のような場合。)
ですので、補助科目にそれぞれの項目を設定して【通信費】の中のどれに該当するか?指定しています。
3月26日のやりとり その2
アドセンス報酬の振込を記入しています。ポイントは2箇所です。
- 収入等の振込は 預入金額に記載する。
- 勘定科目を売掛金にしている。
報酬の振込があった場合は、引出金額ではなくて、預入金額に数字を入れます。残高数字を見ながら、通帳と一致させつつ行えばミスは防げます。入れるところを間違えると、預金出納帳上の残高が通帳とズレてしまうはずです。
青色申告は『発生主義』の原則で収入管理するため【報酬が発生した日】と、【報酬が振り込まれた日】2つが必要。今回の入力は【報酬が振り込まれた日】という事ですね。
売掛帳を見てみると、この時記載した内容が自動で転記されています。
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3月26日の箇所に、預金出納帳で記載した内容が反映されています。ちなみに、2月28日の報酬発生日(アドセンスの売上確定日)は、売掛帳を使って、自分で記載します。売掛帳で勘定科目を【売上高】でたてておいて、預金出納帳の【売掛金】の入力で相殺され、売掛帳上での残高が0円になっています。
売上が発生しました!⇒売上を回収しました!という言葉を帳簿上で表しています。
3月27日のやりとり
事業用の銀行口座と、私用の講座がごちゃ混ぜになってる人はかなり多様するはず。(僕です)
【事業主貸】は、私用の引き落としや振込みで使うもので生活費をおろしたりした場合は全てこの勘定科目です。適要は【自家消費・家事消費】という項目となります。
預金出納帳をつける時の注意点
預金出納長は、初めてつける時かなり混乱するはずです。ですが、1個1個記帳していき、残高を確認しながらつければ、数字がズレる事なく、記入する事が可能です。
また、他の帳簿(売掛帳・現金出納帳)に影響するような記帳は、帳簿を同時に開く事が可能なので、双方チェックしていくとさらにミスは少なくなるはずです。
また、悩みどころである「勘定科目」の仕訳については、別記事にて解説しています。
▶関連:フリーランス個人事業主の青色申告で使った【勘定科目】一覧
青色申告全体の流れはこちらの記事から。
▶関連:個人事業主【青色申告65万】やってみた!流れやり方まとめ
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